■■■経常利益と当期利益の求め方■■■

 経常利益は、営業外損益のうち、営業外収益をプラス、営業外費用をマイナスとして、営業利益に加算、減算して出す。
 営業外損益とは、製品、商品を販売するなどの会社の主となる営業活動以外の活動から生じる損益である。
たとえば、銀行借入について支払う利息とか、銀行預金について受け取る利息などが、営業外損益になる。
 営業外損益のうち、営業外収益には受取利息割引料、受取配当金、仕入割引、為替差益、有価証券売却益、雑収入などがある。


 また、営業外費用として、支払利息割引料、社債利息、社債発行差金償却、売上割引、社債発行費償却、有価証券売却損、雑損失などがある。
 最近では、株式投資などで、会社の主たる営業活動から得られる利益以上の利益を得ている会社もある。
また、反対に、その株式投資で失敗して、営業利益を上回るほどの損害をこうむる会社もある。財テクの盛んな現在、営業外損益には、注目しておく必要がある。
営業利益が大きくても、経常利益の小さい会社は、営業外費用がかかりすぎているという点で、不健全な経営と言える。

 さて、次は税引前当期利益である。これは、特別損益のうち、特別利益をプラス、特別損失をマイナスとして、経常利益に加算、減算して求める。
 この特別損益とは、通常の会社の活動状態では起こらないところで発生した、特別な利益や損失のことである。
たとえば、固定資産や関係会社の株式などは、本来的には、保有し続けるものである。
だが、何らかの事情があれば、それを売却することもある。
このような場合に、特別損益となる。それによって利益を得れば特別利益である。特別利益には固定資産売却益、投資有価証券売却損などがある。

 以上で、会社のその期の利益は数字化される。だが、利益を得れば、会社は当然税金を支払わなくてはならない。決算を終えてから課税されるわけだが、税金分を引いてみなくては会社が実際に得る利益は分からない。
そこで、法人税や住民税などの税金の金額を計算し、それを引いて、その期の税引き後の利益を数字化する。それが当期利益である。
 さらに、前期で利益を処分した後の残額である繰越利益を、当期利益に加算する。
 このとき、もし中間配当をした会社ならば、その中間配当金、また、その中間配当に対して積み立てた利益準備金を引く。
その結果出た数字が、当期未処分利益である。A社の場合は、5411万円となる。

SINCE 2009/10/07
UPDATE 2009/10/07

経常利益と当期利益の求め方

損益計算書のもう一つの大事な読み方

(C)粗利益と営業利益の求め方