■■■損益計算書のもう一つの大事な読み方■■■

 前項で、損益計算書の各項目のあらわしている内容を説明した。会社の利益は、単に売上高から見るのではなく、さまざまな利益や損失と絡み合っている。
そこを読み取らなければ実態は分からない

 注目すべきは、単に数字だけを読めば、損益計算書からその会社のすべてがわかるのではないことである。
単にそこにあらわれた数字だけでなく、それぞれの関係も読み取ることが必要である。


会社の問題点がズバリわかる「百分率損益計算書」
 損益計算書では、その期の収益と費用から、最終的な利益が出される。
つまり、この利益とは、その期の収益と費用のバランスにより明らかにされる。
 そこで、そこに書かれた数字だけにとらわれずに、そのバランスを読み取る方法がある。
 損益計算書の各数字のバランスがわかりやすい形に変えてみる。その一つが、百分率損益計算書である。
 これは、売上高を100として、それぞれの項目の構成比を出したものである。
それぞれの項目を売上高の数字で割り、100を掛ければ各項目の売上高に対するパーセンテージが出る。

 たとえばA社の損益計算書をもとにこれを作ってみると、1億7860万円の売上高が100パーセントとなる。
売上原価の比率を求めるには、売上原価の1億3868万円を1億7860万円で割り、100を掛けて、77.65%になる。
 このように各項目を計算して、パーセンテージを割り出したものが、百分率損益計算書である。
 それぞれの項目の全体に占める割合を明確にすることによって、同業他社と比べ、その会社の問題点なども明確に把握できる。
 たとえば経常利益率を比べてみる。A社は5.1%である。
 それに対して同業他社のB社が7%であるならば、経常利益が高いB社の方が一般に効率的な経営をしていると言える。
そこで、どうしてそう言う結果になったのかをさらに見てみる。A社の給料手当てが売上高に対して8.4%なのに対して、B社が7%なら、A社は人件費が大きすぎるために、利益が少なくなっていると分かる。
 このように、売上高に対するそれぞれの項目の百分率を出すことによって、損益計算書の数字そのままではわからなかった、その会社の経営状態が見えてくる。

SINCE 2009/10/07
UPDATE 2009/10/07

経常利益と当期利益の求め方

損益計算書のもう一つの大事な読み方

(C)粗利益と営業利益の求め方